2020年度

【学生会員交流会のご案内】 

 学生会員交流会を、遠隔会議システムを利用して開催いたします。

◆日時 

 2021年3月4日(木) 10時~12時

◆場所 

 遠隔会議システム(Zoom meetingを使用)

◆参加方法 

 参加ご希望を学会事務局までメールにてお申込みください(メールアドレスはこちら)。そのメールへのご返信にて、参加のための詳細をご案内いたします。

◆話題提供 

 降旗直子会員より話題提供をいただきます。学振RPD採択の経験、博士論文の執筆過程、研究と子育ての両立などについてお話しいただく予定です。

◆コーディネータ

 鈴木規子理事

◆その他

 学生会員の方、および過去 5 年以内に学生会員であった方には、2月4日に学会事務局よりメールにてご案内を差し上げております。また、学生会員に該当しない方も参加可能です。

 ご質問やご不明な点がおありの場合は、学会事務局のメールアドレスまで遠慮なくご連絡ください。

【研究懇話会(遠隔会議システムによる公開シンポジウム)のご案内】  

 こちらにありますように、 立命館大学衣笠キャンパス(京都市)で 開催予定でした第38回研究大会の中止に伴い、予定されていた大会の公開シンポジウムを、立命館大学細尾萌子会員の企画による研究懇話会として、遠隔会議システムを用いて開催します。

公開シンポジウム

コンピテンシー・ベースの功罪:日仏における学校の教育実践をどう変えたか

◆日時 

 2020 年 9 月 12 日(土) 15:00~18:00(日本時間)

◆方法 

 遠隔会議システムを利用してライブ配信(自宅や職場などからオンラインでご参加) 参加無料、一般参加自由、使用言語は日本語・フランス語(通訳あり) 途中参加・途中退出自由

◆趣旨

 近年、日本でもフランスでも、コンピテンシー・ベース(approche par compétences)が、 学校の教育実践の主軸となりつつある。日本の 2017・2018 年の学習指導要領改訂は、各教科 の知識の伝達を中心とするのではなく、知識を活用して実践する資質・能力(コンピテンシー) を育成・評価する教育課程へと転換することを謳っている。日本でコンピテンシーは、一般に 資質・能力のなかば同義語として、どんな状況でも発揮できる汎用的な能力という意味で使わ れている。

 一方、近年のフランスの学校教育において、コンピテンシー(compétence)は、経営分野や 職業教育で 1960 年代以降使われ始めた定義、すなわち、複数領域の知識や技能などを総合し て、特定状況の課題を解決する力として理解されている。学習指導要領にも各教科で育成すべ きコンピテンシーが示されるなど、コンピテンシー・ベースが浸透してきている。

 フランスと日本におけるコンピテンシー・ベースの教育とはどのような学力をいかなる方法 で育成・評価しようとするものであり、なぜ導入されたのか。この導入により、学校の教育実 践がいかに変わったのか。コンピテンシー・ベースの功罪は何か、恵まれない境遇の子どもた ちの学力向上にもつながるものなのか。

 本シンポジウムでは、以上の問いに迫ることで、どの児童・生徒にも学習権を保障する、め ざすべきコンピテンシー・ベースの学校教育のあり方について探究したい。

 *本シンポジウムは、元々立命館大学において、フランス教育学会大会シンポジウムとして対 面開催する予定のものでしたが、コロナウイルス蔓延に伴い、立命館大学での大会は中止し、 学会理事会が大会(自由研究発表のみ)を遠隔で開催することが、学会理事会で決定されまし た。そのため、大会シンポジウムに準ずる学会研究懇話会として、本シンポジウムをオンライ ンで開催することになりました。コロナ後の学校教育のあり方を探る機会になれば幸いです。

◆登壇者

報告者
①ステファン・ボネリー(Stéphane Bonnéry)(パリ第 8 大学・非会員)
 幼稚園や小学校で授業研究。教材を通した教育的不平等のメカニズムなどを解明。 著作:Supports pédagogiques et inégalités scolaires, Paris: La Dispute, 2015. Elisabeth BAUTIER, Stéphane BONNÉRY et Pierre CLEMENT, « L’introduction en France des compétences dans la scolarité unique. Enjeux politiques, enjeux de savoir, enjeux pédagogiques et didactiques », Cahiers de la recherche sur l’éducation et les savoirs, n° 16, 2017, pp. 73-93.
②石井英真(京都大学・非会員)
 全国の学校で授業研究を行いながら、教育目標や評価、指導法のあり方を探究。 著作:『今求められる学力と学びとは―コンピテンシー・ベースのカリキュラムの光と影―』 日本標準、2015 年。『授業づくりの深め方』ミネルヴァ書房、2020 年。

指定討論者  阿部弘(東京国際フランス学園・会員)
  東京国際フランス学園(フランス在外教育庁管轄校)の中高等部にて日本語・日本文学を担当。 著作:「バカロレアにおける日本語国際オプションについて」『フランス教育学会紀要』第 30 号、2018 年。

司会 細尾萌子(立命館大学・会員)、京免徹雄(筑波大学・会員)

通訳・翻訳 村上一基(東洋大学・会員)

◆スケジュール

 全体説明
 報告① ステファン・ボネリー
 「コンピテンシー・アプローチはフランスの学校の教育実践をどう変えたか」(仮題)
 報告② 石井英真
 「コンピテンシー・アプローチは日本の学校の教育実践をどう変えたか」(仮題)
 指定討論 阿部弘:フランスの高校教育を実践している立場から
 全体討議

◆参加方法

 2020 年 8 月 22 日(土)までに、下記のメールアドレスに、お名前とご所属を明記の上、メー ルでお申し込みください。件名は、「フランス教育学会研究懇話会申込」でお願いします。 francegakkai2020[a]gmail.com ※[a]を@に置き換えて送信してください。

◆当日までの流れ

 お申し込みいただいた方にメールで詳細をご連絡いたします。8 月末に遠隔会議システムのトライ アル(接続確認)の機会を設けます。研究懇話会の当日資料はメール添付で事前に送付します。

◆開催者・お問い合わせ先:細尾萌子(立命館大学)
francegakkai2020[a]gmail.com
 ※[a]を@に置き換えて送信してください。

 

*開催に際しては、JSPS 科研費 19H01635 基盤研究(B)「フランスの論述型大学入試で問われる 思考力・判断力・表現力とその育成法の総合的研究」(代表者:細尾萌子)を一部使用する。